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Tera@新爆会
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2007年02月12日

「月に響く笛~耐震偽装」藤田東吾著 読書感想(2)

はい。と言う事で昨晩で読み終わりました。
2005/11/17の国交省発表以降の後半部分は私も報道等に翻弄された一人
ですし、実体験も伴った内容でしたのですいすいと読み進めることが出来ました。
そうですね、「東京」と「札幌」の情報差、距離差を埋めてくれた感じです。
でもさすがに拘留中の彼の心情を書かれている辺りは、ちょいと辛かったですね。

真実が報道されないとか、官僚の対応云々と言う事は我々も当時を振り返ると
「そうだよね」と共感させられましたし、プログラム上の不備に関しても
国交省発表以降に構造設計事務所の方々にお伺いして知り得ていた情報でした。

TVに良く出ていた不動産屋の親父は問題解決に「力」を利用しようとして
失敗した典型的な昭和型の親父ですし、好々爺風の建設会社の社長も切れ者風
の支店長も利益追求型の経営方針に沿った結果で、別に特異な会社体質でもないですし
「黒幕」とされたぬらりひょんに至っては、あんなコンサル系の口先だけで飯を食う
輩は全国にごまんと存在している中の一人に過ぎません。
ただ、登場人物としては(藤田社長も含めて)中々に濃いキャラクター達だったんで、
マスコミも弄りやすかったんでしょう(苦笑

藤田社長の言いたい事は確かに理解できます。
が、我々建築に関わる人間としては、官僚やソフトのせいにする訳には行きません。
「建築物を現出させる時に、『安全』よりも『報酬』を優先する人間がいる。」
と言う事が問題なのと、唯一それをチェックし、コントロールする事が出来る
はずの元請設計事務所が全く機能していない事が問題なのです。
意匠、構造、電気、機械と建築設計の世界は細分化されています。
それらを調整し、最善の提案を施主にする事が出来るのは唯一、元請設計事務所
だけなんです。
が、今回の件で元請設計事務所は全くと言っていいほど主要な役割を担っていません。
端役にさえなっていない状況です。「設計事務所に聞いたってどうにもならん。」
と、その存在意義さえ否定されているのが現状な訳です。
設計事務所が世間的には「デザイナー」もしくは「図面屋」としか見られていない。
と言う事が、今回の事件で判った事ではないでしょうか。
書いてて悲しくなってきましたが・・・これが現実です。。。

藤田社長の本を読んで「俺ら(設計事務所)がちゃんとしなきゃ」
「俺ら(設計事務所)が止めなきゃ」って・・・
改めて自らに気合を入れ直すことが出来た様な気がします。




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Posted by Tera@新爆会 at 23:28│Comments(0)建築
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